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こちらでは学科教員の近況を報告してまいります。

アメリカで海外研修中の船木尚己准教授よりミニ通信(No.6)が届きました。

シカゴ中心部から西に約20kmのところにあるオークパークは、フランク・ロイド・ライトが活躍した街。ライトの自宅兼スタジオが現存し、建物内部はツアーに参加することで見学できます。ライトは、ル・コルビジェ、ミース・ファン・デル・ローエと並ぶ近代建築三大巨匠の一人。彼の設計した建築物は至るところで見られ、日本でも旧帝国ホテルなどが有名ですが、家族のために設計した自宅はベビーベットやダイニングテーブル、椅子など、細かいところにまで愛情とこだわりが感じられ、改めてその偉大さを身をもって感じることができました。

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アメリカで海外研修中の船木尚己准教授よりミニ通信(No.5)が届きました。

キャンパスの青々としていた木々も色づきはじめ、秋学期にふさわしい景色になりました。11月はちょうど秋学期の中間点。学生達はこの時期に行われるMidterm Examination(中間試験)のための勉強に毎日忙しそうです。

これが終わると、Thanksgiving Day(感謝祭)です。日本ではあまり知られていませんが、アメリカでは日本のお盆やお正月のように大事なイベントです。一般的に、アメリカでは11 月末の感謝祭から年末までを、ホリデーシーズンと呼ぶそうです。感謝祭を過ぎると、各家庭ではクリスマスツリーの飾りつけが始まり、最も華やかな季節を迎えます。

昨日から急に冷え込み、朝起きたら雪が積もっていました。今回は、うっすらと雪をかぶったキャンパスの様子をご覧ください。

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建築学科教員便り⑧ 福屋粧子講師(建築デザイン・歴史)

福屋研究室のテーマは建築デザインです。 東日本大震災以後、建築デザインのテーマも大きく変わったのではないでしょうか。より具体的で、地域に向き合ったデザインが求められていると感じます。2年半経った今も30万人を超える人が仮設住宅で暮らしている中、よりよいまちづくりに向けて再び、建築だけではなく様々な知恵をあつめていくことが求められています。  昨日、2011年4月に福屋も発起人となった『 [アーキエイド] 建築家によ…る復興支援ネットワーク』がグッドデザイン賞、コアハウスワーキンググループ(東京工業大学ほか)による『コアハウス −牡鹿半島のための地域再生最小限住宅 板倉の家−』がグッドデザイン・ベスト100を受賞しました。
「グッドデザイン賞」は、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する、総合的なデザインの推奨制度です。50年以上にわたって、私たちの暮らしと産業、そして社会全体を豊かにする「よいデザイン」を顕彰し続けてきました。その対象はデザインのあらゆる領域にわたり、受賞数は毎年約1,000件、55年間で約38,000件に及んでいます。  石巻市牡鹿半島では東北工業大学をハブ校として、15以上の大学研究室が連携して半島部の復興に向けた活動を続けています。今後もデザインの世界をひとまわり拡張していくような、小さいアイデアを積み重ね、まちづくりの種をつくっていきたいと思います。ぜひ活動をのぞきにきてください。
アーキエイド・コアハウス グッドデザイン受賞のお知らせ:http://archiaid.org/news/6515
アーキエイド牡鹿半島復興支援通信:http://archiaid.org/oshika-info/
グッドデザイン賞とは:http://www.g-mark.org/


アメリカで海外研修中の船木尚己准教授よりミニ通信(No.4)が届きました。

新学期が始まり、1ヶ月が過ぎました。今回は、大学の授業について報告したいと思います。私も新学期から構造物の振動理論と振動制御理論に関する2つの講義を受けています。 実際に受講してみて、そのペースの速さと宿題の量が非常に多いことに驚きました。もちろん日本の講義でも宿題は出されますが、アメリカの講義ではほぼ毎回出されます。その量も膨大で、レポート用紙で10枚以上になる場合もあります。宿題の提出の有無は、成績に影響するので学生たちも必至です。また、講義は予習していることを前提に非常に速いペースで進められます。そして、授業についていけない学生は容赦なく振り落とされるそうです。成績は、就職や大学院進学、さらには企業へのインターンシップまで影響するようです。因みにインターンシップは単なる企業活動の経験だけではなく、就職活動をする学生の自己PRの場および企業にとっては優秀な学生を確保する場として重要な位置付けがされています。講義を受ける学生の態度は常に真剣で、私語も一切ありません。ただ飲み物やスナック菓子を教室に持ち込んで、リラックスして講義を受けるスタイルは、イメージどおりでした。ちなみに、期末試験はクリスマス休暇の直前に行われ、一つの科目の試験時間はなんと3時間。どのような試験なのか非常に興味があります。

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建築学科教員便り⑦  許雷准教授(建築環境設備)

9月5日に環境系の教員及び学生ら15名が東北電力の女川原子力発電所を見学した。
女川原発は牡鹿郡女川町に位置し、3.11大震災の震源地から僅か約130kmで、震源に最も近い原発である。地震の強い揺れで1号機の高圧電源盤が焼損した。敷地に直接の津波到達はなかったが、屋外である1号機の重油タンク(補助ボイラー用)が倒壊し、2号機の補機冷却水系が浸水した。受けた津波の衝撃は福島原発を超えたとも言えるが、非常用電源及び外部電源が確保されたため、地震直後1~3号機が自動停止し、放射能の漏えいがなかった。緊急時発電所の原子炉3基全てを安全に冷温停止に導いたことが評価され、所長(当時)の渡部孝男さんが世界原子力発電事業者協会(WANO)から表彰された。
見学前に放射能の漏えいに少し心配した。仙台駅の放射能を計測し、約0.65~0.7μSv/hとなった。敷地では、約0.45μSv/hとなったことは予想外でした。原子炉が停止したため、この結果は当たり前と思われる。
最初の設計では女川原発の敷地高さは津波3m程度で想定したが、歴史上の津波被害を調べ、学識専門家の意見を踏まえ、敷地高さを14.8mに決定したと聞いた。このおかげで、最高約13mの津波を阻み、女川原発が無事であった。福島原発の敷地高さは10mしかなかったため、津波で所内電源を喪失し、冷却装置が壊され、最終的に巨大な災害を起こした。
震災後、原子炉施設が停止になったが、現在は「安全」に巡って、いろいろな対策に取り組んでおり、作業人数は約2100名である。主に以下の安全対策に取り込んでいる。
① 建屋の浸水防止:防波堤は現在の約17mから約29mにかさ上げ、長さは約680mから約800mに延長する。この工事は直径2.5mの鋼管(約180本)と強化コンクリートの遮水版とを組み合わせた構造である。
② 電源強化:大容量電源装置を設置し、移動式電源車、代替注水車、送水車などを増設し、非常時における原子炉や使用済み燃料の冷却機能を確保すること。
③ 訓練の実施:全交流電源喪失を想定して、スタッフの危機管理・対応能力を訓練すること。

その他に、原子力規制委員会の新規制基準を満たすために、格納容器のフィルタ付ベントなどを設置しなければならない。すべての安全装置の設置を完成するのは約3年がかかると予想している。原発再開は国内議論の焦点になり、国際的にも注目されている。震災前、原子力の発電量は東北地域の電力消費量の28%を占めていた。9月から、東北電力が企業向け電力料金を約15%値上げ、震災復興最中の企業などにとってはかなり厳しいと思われる。
政府は再生可能エネルギー開発を促進しており、東北電力もメガソーラーを建設したが、新エネルギーシステムは原発発電に代わって、安定的に安価な電力を供給できるのに難しいだろうか。

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建築学科教員便り⑥  小関公明助教(建築・都市防災)

建築学科主催の「東北の建築を描く展」の事務局を担当しています。本展は、今年で7回目を迎える公募展ですが、東北はもとより遠く九州や四国からの応募をみるようになり、全国規模に成長したと感じています。今年は9月8日に応募作品の提出が締め切られ、397作品が寄せられました。応募された作品を見るに、回を重ねるごとに応募作品は高いレベルにそろうようになったと感じています。本日(14日)、応募作品の審査会が実施され、200作品が入賞・入選となりました。応募作品をすべて展示・公開したいところではありますが、会場の都合により数を絞らざるを得ないことが審査委員を悩ませているようです。これからの作業は、本日決定した入賞・入選作品の画像撮影と作品集の編集に入ります。本公募展の展覧会は、来る10月18日から23日まで、せんだいメディアテーク6階で開催の予定です。多くの皆さまのご来観をお待ちしております。

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建築学科教員便り⑤ 谷津憲司教授(建築設計・計画)

東北の市町村の要請で、いろいろな施設のプロポーザルの審査に関わることが多くなりました。
審査だけだはなく、完成までワークショップや運営などに関わりながら活動を続けています。
審査の様子や結果など次のサイトで見ることができます。

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「鹿角市学習文化交流施設(着工)」
9月20日にロゴマークの審査を行います。
http://www.city.kazuno.akita.jp/mpsdata/web/3766/estimation.pdf
http://www.city.kazuno.akita.jp/mpsdata/web/3766/No05.pdf

「国見町庁舎(着工)」
http://www.town.kunimi.fukushima.jp/groups/kikaku/kikakujoho/choshakensetu_proposal/20120724.html

「盛岡市中央消防署(基本設計中)」
http://www.morioka-fire.jp/rink/minnkannjigyoushanosennteinikakarukyakkanntekihyoukanokekka.htm

「能代市庁舎(基本設計中)」
http://www.city.noshiro.akita.jp/upload/download/135047download.pdf


 

建築学科教員便り④ 堀則男准教授(建築構造学・耐震工学)

本学では,高校からの依頼があればアカデミックインターンシップや学科紹介などを行っていますが,私の研究室では,最近は7月に1件,8月に1件の対応をしました。いずれも仙台市内の高校で,一方は建築科,もう一方は普通科の生徒です。

前半は,地震に対して安全な建物,揺れない建物を作るための工夫を紹介し,紙,はさみ,ホチキスを使った簡単な振動模型を作成して,地震の揺れ方,建物の揺れ方と被害の関係を考えてもらいました。
後半は,小型振動台を使った実験を中心に行いました。木製の2層1スパン振動模型に,重りを載せて共振の確認,水を入れたペットボトルを載せた制振の実験,免震基礎に載せた実験などです。模型実験では,免震や制振にすると揺れが大幅に小さくなって,原理や効果が分かりやすいと思います。

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建築学科教員便り③ 新井信幸准教授(建築計画学)
猛暑が続いておりますが、お盆はゆっくり過ごせたでしょうか。私の方はといいますと、神奈川の実家に用事を済ますため1泊して、すぐに暑さもまだましな仙台に逃げ帰ってきました。こう暑いと夏の風情もなにもないもので、28℃に設定した部屋に閉じこもったり、気分転換に近所のカフェに出勤したりして、8月後半に立て続けにやってくる学会や復興関連会議やセミナーでの発表準備をうだうだやるという過ごし方をしておりました。お盆以外は相変わらず、仮設住宅で棚つくったり、縁台つくったり、あるいは集落再建のプランニングをしたりと復興支援に明け暮れる毎日です。最近は若手の建築士、デザイナー、大工さんたちとコラボしながら、学生たちと仮設カスタマイズのイベントをやっています。先日は尚絅学院大学と2度目のコラボ(千葉にある敬愛大学も参加)で、名取市にある愛島東部仮設住宅団地に行ってきました。仮設にお住まいのじっちゃん、ばっちゃんと触れ合いながら楽しくやっております。そんな取り組みの様子は下記ブログやHPに載せてありますので、よろしければご覧になってください。とりいそぎ近況報告まで。
::トウホク復興ブログ:http://ameblo.jp/no-arai/
::仙台平野再生支援ボード:http://sr-board.com/

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https://www.facebook.com/tohtech.arch

(写真は愛島東部仮設住宅(8/11)での段ボール棚づくりの様子)


石井敏教授②(建築計画学)
昨年は8ヶ月間日本を離れていたこともあり、自身でやるべき研究が滞っていました。 ということで、今年の6?7月は調査に明け暮れていました。研究は、震災後に 建てられた「福祉仮設住宅」に関するものです。実際に研究室の学生とともに訪問し ハード・ソフト両面の課題についてのヒアリングを行っています。カレンダーを見 返したら、この2ヶ月間で約20日間調査に出ていました。授業等の合間を縫って岩手・ 宮城・福島の被災地を巡り、延べ30箇所程度の福祉仮設住宅で調査を行って きました。福祉仮設住宅の居住の対象は主に、認知症の高齢者、知的障がいの方々で す。やはりフィールドを歩き、実際に見て、聴いてという作業は、とても楽しいし 勉強になります。さて、膨大に集まった資料やデータをどう処理するか…、研究はそろ そろ次のステージに移るところです。

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(写真は福島県大玉村にある認知症高齢者のための福祉仮設住宅)


渡辺浩文教授①(学科長, 建築環境工学)
出版関係のプロジェクトに追われています。 震災後スタートした日本建築学会の会誌編集委員会は、最終担当号(12月号)の取材・ 編集が佳境に入りつつあります。私が主に担当した特集は、昨年6月号「エネ ルギーホーリック建築」、今年の4月号「2020年省エネ義務化」ですが、今年の6月号 「拡張する大学院」でも小玉先生と川瀬先生の座談の進行を務めました。ど の号も丁寧な企画・編集の議論を重ねていて、自分自身にとっても大変刺激的でした。 12月号でもあるパートを担当しています。ご期待ください!
二つ目も建築学会関係ですが、東日本大震災合同調査報告書「建築編8 建築設備・建 築環境」です。執筆担当であるうえに編集担当になってしまい、こちらは完全に オーバーフロー状態です… あちらこちらに迷惑をかけてしまっていて、身の縮む思い です。
三つ目は教科書「都市環境学」の改訂です。まだ検討段階ですが大幅改訂となります。

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船木尚己准教授 (アメリカ海外研修ミニ通信 No.3)(建築構造、振動制御)
前回に引き続き、ミズーリ州セントルイスについて報告させていただきます。セントルイスは、有名な国道66号線(ルート66)の沿線にある都市のひとつです。ルート66は、アメリカ初の国道として1926年に整備されたもので、イリノイ州シカゴとカリフォルニア州サンタモニカを結ぶ全長約4,000kmの国道です。大陸を横断する路線としてルート66はアメリカの経済発展に大きく寄与していましたが、高速道路の整備によりその役目を終え、1985年に廃線となり、地図上からもその名前が消えてしまいました。
セントルイス北部の郊外に、Old Chain of Rocks Bridgeという橋があります。この橋は、ミシシッピー川にルート66を架け渡すために1929年に建設された橋です。全長は約1.6km。途中で大きく折れ曲っていることが特徴です。現在、車での通行はできず、サイクリングロードとして整備されています。
写真のように、大スパンを実現するにはトラス構造が有効です。トラスは構造力学の初めの講義にも取り扱われる基本的な構造システムです。建築学科の講義の中でも構造力学は、物理・数学の要素が強い科目であるので苦手と感じる人は多いかもしれません。でも、このような教材を使って力の流れ等を考えると同時に、当時、この橋の建設に携わった技術者の努力に想いを馳せてみれば、授業も楽しいものになるかもしれません。

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