海外研修2019(中国:北京・上海)報告

3月6日から13日まで、恒例の建築学科企画による海外研修を行いました。これまではヨーロッパの国々を巡る研修でしたが、今年度は発展著しい中国を訪れました。

今回の研修では、8日間で北京と上海の2都市を訪問し、歴史的建造物から近現代建築を見てまわった他、上海では本学と学術協定を結んでいる同済大学を訪問しました。

参加した学生たちは、研修中は精力的に巡り、国内では得ることのできない貴重な空間体験と知識習得を積むことができました。3月13日に帰国し、充実した海外研修を終えました。

以下は参加学生たちの感想です。

1.中国研修を終えて私はひとつ成長出来たと思います。衝撃だったのはまず、建物です。日本にはない複雑な形の建物がたくさんありました。また、同済大学にお邪魔したときに設計のプレゼンボードを拝見しました。独創的な発想の設計がたくさんあり、このようなインスピレーションが浮かぶのは環境である’中国の建物’が影響していると思いました。そして同時に私も設計がしたくなりました。もう一つ衝撃的だったのは文化の違いでした。食事や人柄、生活が主に違い、最初は戸惑いました。日本から離れるとここまで違うものかと良い社会勉強にもなりました。そして物価が日本よりも断然安く、たくさん買い物をしてしまいました。この研修の一週間、仲間とも有意義に過ごすことができました。それは薛先生やガイドさん方が一生懸命スケジュールを立ててくれたお陰だど思ってます。ありがとうごさいました。(建築学科3年 内沢千尋)

2.振り返ると長いようで短い7泊8日でした。建築的にも文化的にも常に日本と中国の違いを感 じ、毎日が刺激的した。建築的には頤和園や豫園などの中国庭園が特に印象的でした。中国の伝統的な模様や独自の色使い、繊細で細やかな細工には思わず目を奪われました。また、中国と日本の文化の違いには頭を悩ませる場面も多くありました。一言で中華料理と言っても地方によって食材も味付けも大きく異なるため、食事の度に未知の料理に挑戦する感覚でした。特に辛かった四川料理にはまたいつか挑戦してみたいです。他にも現地の方との会話など、困難なこともありましたがそれ以上に学びのある研修旅行になりました。(建築学科3年 杉本真菜)

3.今回の研修旅行で私は初めて中国に行きました。日本とは異なって文化に触れ、とても貴重な経験ができました。中国の日本では考えられないほどの壮大なスケールに終始圧倒されました。また、中国の伝統的は建築は歴史的、文化的景観に加えて、美しい自然景観にも恵まれていて、人工物なのに自然から生まれたような感じがしました。今や日本以上の経済大国である中国の建築はモダンとレトロが融合したような、少し昔に戻ったような不思議な感覚がしました。今回の中国研修旅行では普段経験できないことをして、少しだけですが成長できたような気がします。(建築学科3年 長田拓馬)

4.今回の研修に参加し、中国の古い歴史や発展し続ける中国の今を見てくることができました。北京では万里の長城が一番印象に残っています。八木山より勾配がきつくて大変だった…。上海では遊覧船に乗って見た夜景がとても綺麗でした。川の東側には高層ビル群、西側には西洋建築を見ることができ感動しました。他に行った場所でも多くのことを学べました。今回の研修で感じたこと、見てきたことを周りの人たちにも伝えたいと思います。最後にこの研修を安全に、そして終始笑って過ごせたのは、1年近く前からスケジュール等考えてくださった薛先生のおかげです。また1週間一緒にいてくださった付さんをはじめ、ガイドの方々に感謝致します。ありがとうございました。(建築学科3年 鈴木楓由)

5.この研修旅行を通し、日本とは異なる歴史や文化を持つ土地を訪れたことで、新しい見方や視点をもつことができ、見聞を広めることができました。また、日本の文化や生活を客観的に知ることができ、とても充実した経験ができました。はじめ私は、日本と中国の時差が1時間と地理的に近く、街並みや文化も似たようなものなのではないかと考えていました。しかし実際に行ってみると、赤や黄を基調とした装飾の施された歴史的建造物や、雑多な住宅群、現代的な高層ビルなど、多種多様な街並みが併存している景色を見ることができました。数々の建築物から、新しいものと古いものが共存した、中国の文化がとても魅力的で面白いと感じました。(建築学科2年 立花莉乃)

6.始めに行った北京ではかつての皇帝に関する建造物を中心に、次に行った上海では近代的またはグローバルな建造物を中心に研修をした。特に印象に残ったのは新天地である。私の好きな西洋風建築や理想が詰まった場所で心が躍った。中国のイメージとは離れていたため、不思議な感覚になる。共に今回の旅をした先輩からは「一年生の頃にこれを経験していたらどんなに設計が変わっていただろう」という声が多く聞かれた。確かに人生が豊かになる考えを貰える経験になったと感じ、これからの建築の勉強にもいかせると考える。この機会に感謝すると共に、海外研修を新一年生にこそお勧めしたい。(建築学科1年 上野沙織)

7.私は今回の中国研修で北京2泊3日と上海4泊5日を行なってきました。北京では1400年ほど前に建てられた故宮(元々の紫禁城)や紀元前に建設された万里の長城など中国の歴史を象徴する建築を主に見てきました。日本の古建築との違いは、広大な土地に皇帝の権威を感じさせる威圧感と植栽を建築の配置計画に織り交ぜ安らぎを感じさせる空間と表現をダイレクトに感じさせる建築を、身体を通して感じました。上海では近代の都市と領地時代のヨーロッパ建築を主に見てきました。日本で言う10年の変化が上海では1年と言われ、代謝の激しい街の形・一度に見える建築の落差が中国の経済成長の軌跡に感じました。建築の力強さを感じる旅行となりました。(建築学専博士前期課程1年 髙田健吾)

 

 

 

 

 

 

 

 

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