建築学部 Lecture for young architects #1 開催(報告)

建築学部では建築を学ぶ学生向けに連続講演会を企画しています。
今回(5/22)はその第一弾として、建築家・永山祐子さんにレクチャーをお願いしました。
開催はZoomでのライブ形式とし、130名を超える学生等が視聴しました。
大小の、また国内外の設計作品事例を通して建築デザイン、インテリアデザインの魅力をお伝え下さいました。
建築学部1年生の参加も多く、大変刺激になったという声が多く寄せられました。

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建築学部では金曜日夕方をアセンブリーアワーとして設定し、このような講演会や学年を超えた企画を設定しやすいようにしています。
6月にも第二弾を計画中。あらためてご案内いたします。

(学生からの感想:一部)
■永山祐子さんの話は、とてもわかりやすく参考になることが多くて、今回講演会を聞くことができてよかったと思いました。その中でも、時間によって空間の景色が変わるように影を工夫したという点が面白いなと感じました。また、インターネットショッピングと実際の店舗の差を埋めていくために建築の観点から働きかけられるのも面白いと感じました。

■ベテランの建築家のかたからお話を聞く機会は、めったにないのでとても貴重な体験でした。これからもこのような機会をたくさん作っていただければ幸いです。

■現職として活躍されている同性の建築家の方のお話を聴ける機会は少ないと思うので、今回の講演会は私自身の中でとても重要であると思った。 そして今回の講演会の中で一番自分の心に残った建築物は、豊島横尾館である。 スライドの写真や永山さんの話を見聞きして、空き家のリノベーションから生まれたこの美術館は、空き家の再利用としても、美術館としても今までに私が知りえなかった事柄が多くあったように思った。 初めに永山さんもお話しされていたように絵画を展示するといった時にはその場所は大概白を基調とした空間であることが多い。しかしあえて展示室に赤いガラスを用い、それを通して一度見ることによって元々のカラフルな絵画の印象を変化させ、作品鑑賞に深みをもたらすことになるような配置にしたと知った。また、外に面したガラスを特殊な黒いガラスにすることで、外観の印象と内側から外を見た時の私の建築物への印象が大きく異なることに驚いた。元々建てられていた建物を用いて、絵画のより効果的な展示のための設計を考え、受ける印象を変えるためのリノベーションを行うことはとても難しいことであると感じた。 現在の私の興味のあることは日本建築、そして空き家のリノベーションであるので、この豊島の建築物の話は私の興味をさらに深める良い機会となった。これからリノベーションの例などを積極的に調べていきたいと思う。 また、地域に根差した建築物になるための取り組みの話もあったが、その建物だけが周囲から浮くようではいけない、それは“建築物”だけの話ではなく、その製作、運営にかかわる人々と周辺に住む人々の関係にも同じことが言えるのだということを理解した。 使用する人や依頼する人、住む人の気持ちや、思いを理解しそれを図面に表すという建築家の仕事は、今はまだとても難しいようにも思える。だがこの大学四年間で必要とされる知識や経験の基礎的な土台を確実に作りつつ、永山さんのような人を思った建築物を建てられるような建築家になりたいと思う。

■永山祐子さんの講演会を聞いて、永山さんの作品は、とても光を意識して建築物を作られていると思いました。特に私が1番共感を覚えたのは、商業施設の足元の光です。上からの光ではなく、足元にライトを設置して、光を地面に当てて広げて、淡く優しい光にするというところが、他の商業施設と違っていて、夜の雰囲気がとても心地良く感じられて、自分が好きな建物でした。いつか自分もこのような建築物を建てられるような建築士になりたいと思いました。

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