本学科1年生が3.11伝承ロード視察研修会に参加しました

2月7日(金)・8日(土)に開催された「3.11伝承ロード視察研修会」に、建築学科1年生の烏玲菜香さんと杉浦玲菜さんが参加しました。

3.11伝承ロードとは、東日本大震災の教訓を学ぶため震災伝承施設のネットワークを活用して、防災に関する取り組みや事業を行う活動を言います。

詳細はこちらをご覧ください。

岩手県陸前高田市、宮古市、釜石市等の「震災伝承施設」の現状と伝承などについて学び、二人にとって大変貴重な体験になりました。

以下は参加した学生の感想です。


今回初めて伝承ロードに参加しました。動機は、建築科の講義で震災について取り上げてもらっていたのですが、実際に見る、現地の人の話を聞くことでまた違う視点を持ったり、感じることがあるのではないかと思ったからです。研修先の震災遺構では、窓ガラスはなく元の状態は想像できない建物から、津波の恐ろしさが生々しく伝わってきました。また、実際の映像も見せてもらいました。まじまじ見るには苦しかったです。道の駅高田松原や釜石鵜住居復興スタジアムなどは、食やスポーツで地域の人はもちろん、国内外の人たちとも交流のできる温かく、地域の活性化に繋がる施設でした。それだけではなく、道の駅高田松原のとなりには東日本大震災津波伝承館があり、は津波の歴史、事実、教訓が学べました。私は震災時、山形にいました。地震は経験したものの津波は経験したことがありません。ニュースや講義でも情報を得ていましたが、自らはなかったです。正直、惨い出来事すぎて目を背けていたと思います。岩手に着いたとき、平地が広がっていて驚きました。もっと復興していると思いました。自分が何も知らなかったことに、苦しい気持ちになりました。だから、今回参加し震災について向かい合うことができたし、深く知り学べることができ本当に良かったです。(建築学科1年 烏玲菜香さん)


今回の研修を経て学んだことは、実際に起こった震災を次の世代や震災を経験していない人に伝えていくことの大切さです。震災当時はまだ小学4年生の10歳で、避難してからの避難所の様子、いつどうやって家に帰ったのか、地震があってから何日後に家族に会えたのか、などあまり覚えていません。このように実際に被災しても私たちのように当時小さかった年代や、高齢の方は記憶からかき消そうとしたり、覚えていないことも多くあるのではないかと思いました。そのためにも、語り部のように震災を語り継ぐ人や施設は必要であると考えるし、実際に目で見て耳で聞くことの大切さを実感しました。岩手県には「つなみてんでんこ」という言葉が昔から言い伝えられているそうです。言葉の通り津波にかかわらず、災害時は家族や周りの心配をするより先に、自分の身を守り、優先することを学びました。そのためにも、いざという時のために家族と話し合いをしておくこと、避難ルートや避難所を確認すること、災害に対する備えをすること、など日頃の行動が大切であると考えます。都市や町の計画やまちづくりに興味があるので、今回の経験を大切にしていきたいです。(建築学科1年 杉浦玲菜さん)

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