【研究報告】本学八木山キャンパスの地震観測記録について

本学八木山キャンパスの校舎(10号館:写真左)には、建築学科の船木教授と川股重也名誉教授らが開発した制振装置(乱流ダンパー)※1が組み込まれています。

また、この建物には地震による建物の揺れを計測し、瞬時に被害の有無を判断する地震観測システムが導入されています。

2/13(土)に発生した福島県沖の地震では、仙台市内も非常に大きな揺れが観測されました。

一般的な建物は、地面の揺れに対して建物の上層ほど大きく揺れ、通常は2~3倍に増幅されますが、この建物はモニタリングの結果(写真右)より、最上階の揺れが地面の揺れとほぼ同じで、構造被害は生じていないことが確認されました【地面が300.0gal、建物最上階(8階)は335.2gal※2 】。

※1 制振装置(乱流ダンパー):地震の揺れを吸収する装置。ダンパー内に封入された液体が細い管を通過する際に生じる液体の乱流現象を地震エネルギーの吸収に利用したもの。

※2 gal:加速度(cm/sec2

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