福屋粧子准教授が日本建築学会賞(業績)を共同受賞

「失われた街」模型復元プロジェクトにて槻橋修氏(神戸大学准教授・元 本学建築学科講師)ほか7名、計8名での共同受賞。
おめでとうございます。同プロジェクトは宮城県内市町ほかを対象に今年度も続きます。

受賞の詳細はコチラ
日本建築学会2015年各賞受賞者はコチラ
以下は受賞した福屋粧子准教授からのコメントです。
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このたび『「失われた街」模型復元プロジェクト』により、槻橋修さん・久野紀光さん、清水裕二さん、曽我部昌史さん、中村勇大さん、古谷誠章さん、宗本晋作さんと8名の連名で、2015年日本建築学会賞(業績)をいただくことができました。本当に、びっくりするぐらい大きな賞で、恐縮しております。ありがとうございます。

2011年の東日本大震災以来、学生や協力研究室とともに、さまざまな復興支援活動を、できる範囲で行い、4年2ヶ月続けています。

東日本大震災における建築家による復興支援ネットワーク[アーキエイド]の牡鹿半島支援活動は私の中で最も大きい柱ですが、その他、岩沼市の玉浦西まちづくり住民協議会など、関われる範囲で、復興に対して自分が向き合って絞り出しながら知恵を出し、また遠隔地の大学や専門家の協力を求め、学生が調査や活動、アイデア出しや地域との交流を行う場として、また遠隔地から若者が復興まちづくりに参加する場を考えてきて、また考え続けたいと思っています。

このプロジェクトにも、「失われた街」模型復元プロジェクト実行委員会からの依頼をベースに、2011年のギャラリー間の展示以来、多くの研究室・学生とともに参加してきました。
東北工業大学においても、福屋粧子研究室(意匠)だけでなく、本学の石井敏研究室(計画)、高橋恒夫研究室(歴史)、学生有志団体colors、仙台建築都市学生会議メンバーやサポートセンタースタッフなど、多くの人がかかわって、尽力して、動かしています。
今回、複数回の模型製作とワークショップにかかわった研究室として、代表して共同で賞をいただきましたが、本当は、賞をもらうべきは学生ではないかと思う時があります。(だんだん代がわりするのですが)また、模型製作とワークショップの経験は、一夏をかける大変な労働でありながら、東北の学生にとって、小さな時の記憶と震災の記憶、自分自身の将来への思い、地域の将来への思いなど、色々な思いをつなぐ場になっていることを、陸前高田と石巻のワークショップで感じました。ともにそういった場に立ち会う事ができたのは、非常に厳しい震災後の状況のなかでの、かすかな希望でもあります。

審査評の中で「住民の文化の継承、まちづくりへの参加、建築家との協働などについて一つの手法の可能性を示している。」とありましたが、こちらについてはまだまだ宿題が多く残っており、今次の復興まちづくりに少しでも役立てるものなのか、次回への教訓として考えなければいけないのか、まさに今再度、問われているのではないかと思っている4年2ヶ月目です。

ともに参加し、今は社会に出ているものも多い、東北工業大学の学生・卒業生と一緒に『「失われた街」模型復元プロジェクト』の受賞を報告させていただきます。みんなががんばっての受賞です。ありがとう。

【失われた街模型復元プロジェクト 東北工業大学 参加メンバー】

2011 佐藤渓 佐藤亮 ほか(福屋研究室/気仙沼・鹿折/1px)

2013 庄子圭一 豊島聡 遠藤貴士 細谷駿介 伊藤沙也香 佐々木広太郎 佐々木愛美 菊池麻菜 高木椋平 津場一誠 細谷駿介 佐藤未和 石井琢郎 鈴木雄太 河村彩香 宮寺優衣 佐々木一暉 後藤岳 小濱悠暉 佐藤毅 石森貴也 王木浩幸 小笠原玲子 小濵悠暉 木村太紀 佐藤大輔 鶴宮梨恵 星京子 神山将哉 蝦名祐輔 進藤恭一 菊池裕香 子玉真也 鳥谷部孔明 庄子圭一 中畑凌 佐藤圭志(学生有志団体colors+高橋恒夫研究室+福屋粧子研究室/陸前高田・今泉/8px)

2014 太田和伸 加藤雄介 堀井徳仁 豊島聡 細谷駿介 PACHARA VANANUPONG 佐藤すみれ 伊藤帆 星野継太 小野寺紘宇 平野慶眞 槇泰成 山内拓人 山﨑雅之 遠藤貴士 河村彩香 佐藤未和 鈴木雄太 高木椋平 宮寺優衣 岡田里奈 王木浩幸 小濱悠暉 笹原佑 佐藤毅 小比類巻洋太 佐藤愛優 斎藤秀 石森貴也(福屋粧子研究室+石井敏研究室+学生有志団体colors/石巻・中心市街地/8px)
(以上2015/04/21LIST 追補中)

(その他、2013閖上ワークショップに東北工業大学が協力)

福屋粧子(東北工業大学工学部建築学科 准教授)

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女川WSの名古屋市立大・久野研+愛知淑徳大・清水研+神戸大・槻橋研です

 

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