7月は、オープンキャンパスや子ども向けサイエンスイベントを通じて、幅広い世代の皆さまに「建築を学ぶ楽しさ」やその可能性を体感していただく貴重な機会となりました。建築という学問は、理系・文系の枠を超え、性別やバックグラウンドに関係なく、誰もがゼロから挑戦できる分野です。その進路も建設業にとどまらず、デザイン、都市計画、環境、教育、さらには国際分野など、多岐にわたります。私たち建築学部では、そんな未来を担う若者たちを発掘し、育てていくことに、今後も情熱をもって取り組んでまいります。現在、長年学び舎であった5号館は解体が進み、活動拠点は6号館・7号館へと仮移転しています。決して快適とは言えない環境ですが、だからこそ、「建築を学ぶ者としての柔軟な発想力と行動力」が真価を発揮する場でもあります。教職員と学生がともに知恵を出し合い、支え合いながら、より良い学びと研究の環境を築いていきましょう。この経験は、きっと皆さんの未来の糧となるはずです。そして、まもなく訪れる夏休み。大学生活でしか得られない貴重な時間です。旅に出て新しい価値観と出会い、仲間と語らい、現場を体験する——教室の外にも、建築を深く学べるヒントが満ちています。ぜひ、今しかない「この夏」を存分に楽しみ、有意義に過ごしてください。