活躍するOB・OG ①【小西泰孝建築構造設計/武蔵野美術大学・教授】

小西 泰孝さん

大学時代は構造力学を専攻し、免震構造・制振構造を研究していました。4年生の時は研究室で朝から晩まで研究に励んだものです。指導を受けていた川股重也先生は、国立代々木競技場の構造設計を担った方で、研究は必ず社会に貢献できるものと信じていました。当時、「せんだいメディアテーク」の設計コンペがあり、斬新な建築デザインに感銘を受け、この建物の構造設計を担当した会社に就職。5年間勤めて独立し、現在の事務所を東京に設立しました。
今は、小さな家具から大規模な公共建築まで、さまざまな構造設計を行っています。参加しているプロジェクトも欧米やアジアに及び、海外出張にも行きます。 今の仕事で一番、役立っているのは、川股先生から学んだ「柔軟な発想力」。既成概念にとらわれず、常に物事をしっかり見つめて自由に発想する姿勢は、設計に不可欠です。また、大学で恩師だけでなく良い友人に恵まれて、コミュニケーション能力がつきました。建築は多くの人々との関わりから生み出されるものなので、良いコミュニケーションは良い建築に結びつきます。
工大で得た経験・スキルは、日本はもとより世界で役立っています。現在、構造コンサルタントの会社を経営する傍ら、東京と京都の4つの大学で、講師として構造設計を教えています。工大で学んだことを、少しでも次の世代に伝えていければと考えています。

 

熊本駅西口駅前広場ロータリーは、205社競合のコンペを勝ちとり、構造設計を担当。
熊本駅西口駅前広場ロータリーは、205社競合のコンペを勝ちとり、構造設計を担当。

 

2011年3月に九州新幹線開通に合わせてオープン。
2011年3月に九州新幹線開通に合わせてオープン。
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