建築学科に新しく2名の教員(錦織真也准教授・齋藤隆太郎講師)が着任しました。
以下は2名の先生のごあいさつです。
◆ 錦織真也准教授
2022年4月から建築学部の准教授に着任いたします、錦織真也と申します。元々、東北大学理学部生物学科で学んでおりましたが、卒業後、建築学科に編入し、建築の面白さに目覚め、修士は東京藝術大学で学び、せんだいメディアテークの建設現場で感銘を受けた伊東豊雄建築設計事務所に入所・勤務しておりました。その後、東北大学大学院で助手をしておりましたが、半年後、東日本大震災を経験し、建築設計の授業の傍ら大学校舎の復興業務にあたりました。東北大学退職後は、仙台市で夫と建築設計事務所を営んでおります。専門は建築・インテリア設計で、本学では、これまでの実務経験を生かしながら建築と地域社会をつなぐデザインについて調査研究を展開していく所存です。元々、身体の延長としての建築に興味があり、伊東豊雄建築設計事務所在職時から、建築設計の傍ら、身体に近い家具やプロダクトの設計も行なっておりました。本学でも、個々人の身体から派生する感覚や人と人との領域感、関係性まで考えを巡らせながら、建築・インテリアを中心とした実践的な設計にも取り組んでいきます。災害や感染症、戦争と様々なことが起こっている中ではありますが、私自身が感じている建築設計のおもしろさややりがいを学生と共有し、これからの社会をつくっていく学生の育成に努めたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
◆ 齋藤隆太郎講師
2022年4月より建築学部建築学科講師として着任いたしました齋藤隆太郎です。専門は建築計画、意匠、地域・都市計画です。2021年に東京大学にて博士(工学)を取得し、同大学の特任研究員を拝命しておりましたが、2022年からは客員研究員となり、本学に本格的に居を構えさせていただくことになりました。また2008年~2014年までは竹中工務店設計部に在籍しており、その内5年間は東北支店(定禅寺通り沿い)に勤めていたため、仙台の地理については比較的明るいです。その後独立して自身の設計事務所を運営しております。建築は総合学問であり、専門性を持ちながらも、多様な社会と嫌というほど関わりを持つことが魅力の1つであるといえます。自身が設計した建築が社会のピースとなっていくことにも喜びを感じますが、竣工という一瞬のためにどれほどの知恵を絞り、前述したように多様な社会(例えば施主、行政、職人さん等)とどれだけ密に関わりを持ったか、がその度合いを決定します。そして先駆的、先進的な建築を設計する際に求められることが、建築計画をはじめとする「建築学」としての総合学術的知識だと考えています。SDGsやDiversityといった言葉がここ数年で叫ばれ、コロナや悲しい戦争等、取り巻く社会は刻々と変化していく中で、建築が変わらぬものとして鎮座していては進歩がありません。常に変わりゆく社会にアンテナを貼りながら、研究や設計に勤しんでいきたいと思います。