講義レポートVol.05(建築設計Ⅴ・3年生)

建築設計Ⅴ(3年生前期)は、建築デザインコースの学生は必修、建築システムコースの学生は選択の科目です。2年生までは、住宅や小規模な建築の設計演習を行ってきましたが、3年生では規模の大きな公共的な建築設計がテーマとなります。

例年、履修者は6070名程度なのですが、今年は建築デザインコースを選択した学生が多く、110名の履修者がありました。より丁寧な設計指導(エスキス)をするため、学外で建築設計実務の第一線で活躍されている11名の非常勤講師の先生にも担当していただいています。

前半課題は「小学校」の設計計画でした。4月から2ヵ月弱の期間で、約5,000㎡の小学校をそれぞれ設計し、提案しました。67日は最終講評会。まずは12のグループごとに全員が発表(プレゼン)して講評を受けました。自分が考えたこと、自分が設計した作品を説明するこの人前での発表の機会を通して、一人ひとりのプレゼンテーション力が醸成されます。その後、大教室に移動し、100を超える全作品を映像で観た上で、12グループそれぞれから選ばれた12作品(12人)の学生の発表と、エスキス指導担当の先生からの講評を行いました。4時間半にわたる授業となりましたが、約100名全員の作品を見て、また選出された作品の考え方や表現方法を共有する時間は非常に貴重で有意義なものとなりました。教室での発表の様子は自動録画システムで録画されており、後日、復習用にも参照できるようになっています。次週からは、休む間もなく、後半課題の「図書館」の設計もスタートします。

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