SDGsへの取り組み

研究分野

ICTと建築の挑戦

曹 淼 准教授
Miao Cao
曹 淼
曹 淼
Miao Cao

少子高齢社会の深刻化により、建築業界全体では今、職人不足という大きな課題に直面しています。生産性を引き上げない限り、長時間労働の是正は如何なることがあっても、総労働力の減少に伴う一人当たりの労働時間の増加が避けられません。生産性を向上するため、業界の変革を引き起こせる技術イノベーションがとても重要だと考え、近年急速に進展しているIoTAIなどのICT技術を建築に取り込むのは一つの試みとして挑戦する価値があるかと思います。

建築は人間の生活や社会活動に必要な空間として、古来より連綿と進化し続けられています。長期にわたり蓄積された建築の知識体系をデジタル化によって得たデータをコンピューターに学習させ,人間の設計能力をマスターさせることで、労働時間の削減と生産性の向上を図ります。さらにコンピューターは莫大のデータの中から、人間が気づかなかった革新的な設計手法を発見し、人間より賢く設計できると考えています。近い将来、コンピューターが設計したこれまでにない素晴らしい建築の出現を楽しみにしています。

曹 淼

PROFILE

100年近く前に,耐震設計の考え方を巡って,「柔剛論争」と呼ばれる論争が繰り広げられました。後々,現在日本の構造設計の礎となったのです。柔と剛一見真逆のことに見えるが,時代が激しく変化している中,社会の多様性に適した技術者に一番欠かせない資質とも言えるだろう。

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