計画、意匠、法制度など多角的な視点から建築空間を思考、実践する研究
建築は総合学問であり、かつ社会的及び芸術的側面に実を成す、非常に多角的な視点からアプローチが可能な実学です。反面、建築は日常生活、さらには人間の身体と密接に関わり合うことから、計画や設計がpoorであったり、その扱い方を間違えると、居心地の悪い空間になったり、大きな事故にもつながります。 齋藤研究室では、構想→計画→設計→施工→管理・運営といった一連の建築ワークフローを念頭に置き、各フェーズ(主に構想~設計までの初期フェーズ)においてより豊かな建築空間創出のために、計画的視点から多角的に課題を抽出し、問題提起、提案、解決へと導くための様々な研究を行います。例えば一概に「福祉」といっても、誰のための福祉なのか。「者別制度」と言われるように、高齢者、障がい者、生活困窮者等といった「○○者」の枠組みでしか現行福祉制度は適用されません。その間際の本当に困っている人たちのための福祉制度上の課題を、構想段階から建築に組み込むことで解決できることはあります。